
近い昔に仙台湾の小さな漁港の半農半漁で貧困な家庭では、獲れたての、いろんな魚を、内臓だけ取り除いて、まとめて大きな鍋で煮るのが普通であった。カレイ・ヒラメ・キンキ・メヌケ・ドンコ(エゾイソアイナメ)、コチ、ハモがあった。今では高級品のアカガイやバカガイ(アオヤギ)、シャコなどもあった。底引き網漁だったのだろう。味は醤油と砂糖、みりんで手をかけない。ごはんは自家のササニシキで、親戚の農家からの野菜と合わせて、大家族でも腹いっぱいに食うことができた。
地元では笹かまぼこと焼きガレイが有名で、キンキの開きもあった。(今では高級魚である。輸入のカラスガレイであっても、子持ちカレイの煮付けはうまいと思う。)口にしたことがないウナギより、ハモがうまいと思い込んでいた。
もったいないので、さかなは骨までしゃぶる。箸で身をほじくるのではなく、骨ごと口に入れて、口の中で仕訳けて、骨だけ出す。慣れて習得する技です。ごはんは一粒とも残さない。粒が残っていたら、ごはん茶碗にさかなの骨と煮汁を入れお湯を注して飲む。
港にマツバガ二(ズワイガニ)が上がるとかっちゃん(母)が港市場から1杯800円(確か?)で仕入れ、大きな釜で茹でた。新聞紙を広げて、上にカニを置き、まず 甲羅をとって裏返し、その中のみそ、あれば内子から食べた。えらとふんどしを取ったら、真ん中で割って、足を切り離す。あとは好きなように かぶりつく。歯で殻を割り、カニの爪で身を集める。長い脚は折るだけで、片方に抜ける。食べ終わったら、新聞を丸めて そっくりゴミにする。
今は高級品で手が出ない。観光旅行で「カニ食い放題」があるが、カニはあまり食わない。しょっぱいだけの味。あの?カニの食い方を知る者は、ほかのものを食べたほうが満足する。
最近ではさかなの値が上がり、気楽に食べられるものは少なくなった。サンマ、スルメイカは一尾一杯は100円以下(イカ)ではなくなった。生でも焼いても煮てもおいしい。保存もきく。最近のサンマはやせてても高い。不漁とのこと。かって銚子で食べた刺身はうまかった。勝浦の朝市でサンマの丸干しに出会ったことがある。頭付きで袋に数本入っていて安かったので、買い持ち帰った。少し火であぶって、丸ごとかじる幸せがしばらく続いた。二度とお目にかかっていない。昔から サンマの味りん干しは定番である。甘しょっぱくて、ごはんのおかずによい。サバは脂がのり、どんな料理法でもうまく、イワシほど臭みがないので、大衆さかなのテッペンだと思っている。
スルメイカは新鮮なら、自己流塩辛が作れた。塩だけ使う。売っている塩辛は食べやすいようにか、調味料が多いので肝の香りが足りない。広島で生きたケンサキイカ(透明)を食べたが、歯ごたえがあってうまいけど、高い! 千葉で地産地消の売りでヒイカが安くでてた時があった。小さいのでそのまま、茹で、醤油だけで肝をつけながら食べたが、コスパであった! 回転すしではイカやゲソを食べないと寿司を食った気がしないのだよね。はずれがなく、これで腹を膨らますのです。最近 あるファミレスで「イカの箱舟」を食べた。名前に惹かれたが、味もさっぱりしておいしかった。
ミズダコの刺身はなんとも言えない食感で、一番好きかもしれない。嚙み切れない。蒸し(北海)タコもほぼ生感で味がある。
札幌でホッケの刺身を初めて食べた。憧れのもので、なんとも 言えない。開きものでも油がのり身が厚くおいしいけど。さかなはその時、その地でしか食べられないものを食べたい。トキシラズも少量だが、普通のサーモンとの違いが分かった。超高級品までは食べなくともいいと思う。マグロは上トロより中トロが合う。ヅケでもうまいものがある。山奥の宿泊所でマグロの赤い切り身がでると、残念です。川さかなが無理なら山菜でもいいのに。
ボラを食べられる機会がたまにある。海でとれたものは臭みがなく、おいしいのです。かつて浜松の安売りスーパーで切り身で売ってたので、刺身で大量に食べた。「マグロよりうまい」が自分には定着している。もちろんバカ安い。

最近、超大手某スーパーの某店だけで、勝浦直送として売っている掘り出しもの、ツムブリ(上の写真)にはまっている。アジの仲間で、身の見た目はブリ、食感カツオ、臭みはない。口をつむんだブリの姿で、南方のもの。どうもカツオと一緒に上がるようだ。値はカツオより安いのに、買う人が多くないようです。獲れなくなるものがある一方で、新しい食材が安くでてくれば、楽しみが増えます。大手某スーパーでは冬場に大きなブリカマが安く(2カマ 500円の時も)出る。塩焼きでたっぷりとブリ身が食え、頬肉などの部品が味わえる。お宝を発見した気持ちになる。
富山の寒ブリは有名だが、バカ高い。なのに嫁入り先に一匹で届ける習わしもあったようです。小さめのハマチほどのものを土地ではフクラギという。ネコマタギの別名もあるようで、とにかく安い。しかし「朝とれ」の土地なので、新鮮で傷まないうちに、目の前のスーパーで手に入る。毎日のように、薬味なくして、ワサビ醤油で食べたことがある。ホタルイカも有名。小さいので捌くのは大変だが、とろっとろっとすぐ食べ切ってしまう。茹でたてのぷちぷちもいいが、実は沖漬けが一番! 冷凍が必要なので瓶詰めが多い。ゲンゲ(下の下)の煮つけもとろっと安くておいしい。名物サス(カジキマグロ)の昆布じめは美味で、スーパーでも売っていた。これはマグロでなくカジキマグロが合う。コブの塩味があるので、コブを外し、ワサビをのせて食べる。そのまま、切ってコブごと食べるても美味い。
広島はカキで有名。小さい店でビニール袋にいれた生カキを超安く(100-200円だったかな)、置いてたので、3袋買って酢醤油で一気に食べたことがある。小ぶりなので市場には出せないもの、だとか。カキ当たりしたことはない!カキ小屋も目についた。観光地では焼きカキを売っていたが、火が通りすぎて小さくなったカキはいただけない。当地ではアナゴ弁当も有名だが、客引きのおばちゃんは「うち以外は地物ではないよ」と言ってた。
女川に行ったときに生け簀のホヤを食べて、それまでのイメージが変わり、大のファンとなった。食わず嫌いであったが、良い磯の香りの王様である。捌き方を教えてもらったので、時には食べるが、家族は決して食べない。「こんな おいしいものを食べないのかな」と不思議である?
小名浜の漁港近くで、初のメヒカリを握りで食べた。「マグロよりうまい!」と自分に記憶された。以来近くのスーパーでは揚げで出るが、つい買っている。冷凍技術、運送の発展で身近になった物の1つです。
浜松はうなぎで有名であったが、最近は生産量が落ちている。(うなぎパイは元気そうだ。)コスト高から、生産を止めるとか、スッポン池やレンコン池に転じた所もあったようだ。養鰻場の暑いハウスの中で餌に群がるウナギをみるとおいしくは見えないけど、夏には全国でウナギのかば焼ブームだ。浜松ではひつまぶしも人気だが、白焼きがいい。新鮮なのをワサビ醤油で食う。ウナギの皮の油を感じながら、いくらでも食える。これは贅沢品だよね。

西伊豆で漁港に近い旅館に二食付きで11000円、3人で泊まった。宿はきれいでないが温泉付き、その料理には驚いた。好きな刺身を食いきれなかった。船盛りにはタイ一匹、ホウボウ、アジ、イカ、エビ、ブリ、別にサザエつぼ焼き、シラス、エビとイカのてんぷら、さらに大きなキンメの煮つけ、タイ入り吸い物、ほか。朝はマグロのたたき、アジの開き、シラス、かまぼこなど。料理だけでもおつりがくる。さかなを食べに泊まりに行くのは、おすすめです。

西伊豆では深海魚に注力しているようだ。珍しく、安く、おいしいものが出回ってほしいものです。


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